愛媛/砥部焼 梅山窯を訪ねました

瀬戸内の作り手#1砥部焼 梅山窯

aroundseaが瀬戸内のものづくりの魅力を綴る「瀬戸内の作り手」
#1は今治から車で1時間。全国的に愛される「砥部焼」の最古の窯元、梅山窯を訪ねました。

愛媛県砥部町は松山市に隣接する都市として発展した人口約2万人の町。奈良・平安時代から、市内の砥石山から切り出される砥石が「伊予砥」と呼ばれその質の高さは広く知られていました。

 

1775年 伊予の国(愛媛県)大洲藩主・加藤泰候は、その砥石原料で磁器の製法研究を命じ、1776年杉野丈助は白磁器の焼成に成功。以来、「伊予ボウル」の名称で親しまれ、その丈夫さと手づくりの味わいから、日常使いの器として愛される現在の砥部焼に至っています。

 戦後、柳宗悦、バーナード・リーチ、濱田庄司ら民芸運動のリーダーたちが砥部を訪れ、高く評価し指導したことで、広く知られるようになり1976年には国の伝統的工芸品に指定されています。

現在も、梅山窯の図案や看板、パンフレットには民芸のデザインが色濃く残っています。

 

砥部焼の特徴といえば白い磁器の土台に呉須(ごす)で描かれるコントラストが鮮やかな絵付け。梅山窯では、絵付師の方々が静かに筆を進めていました。

砥部焼でもう一つ有名なのが、形。もともと丈夫な素材に加え、舟の上での食事でも安定する「くらわんか茶碗」、器の縁が部厚い「玉縁鉢」など、用の美を受け継ぐデザインでファンが多い器です。

新作を作る時も一つ一つの形、絵付けに対し、時間をかけて決めていくという梅山窯の岩橋さん。静かに仕事を進める職人さんの仕事を見る事ができ貴重な体験をさせていただきました。

aroundseaでは砥部焼のご紹介第1弾として、砥部焼の素材のよさがダイレクトに感じられる、梅山窯の中でも絵付けがなく薄い水色の釉薬をまとった「白磁」の砥部焼をお届け予定です。2023/1/27発売をお愉しみにお待ちください。

 

今回取材させて頂いた作り手ー-----

梅山窯

株式会社 梅野製陶所
〒791-2132 愛媛県伊予郡砥部町大南1441[地図
TEL:089-962-2311
営業時間:8:00〜17:00
定休日:月曜日ほか HP営業日カレンダーをご覧ください

https://baizangama.jp/

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